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花田裕之を「記念」します


by toto-toto-akie
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池畑潤二、三番勝負(その2) 

明恵「池畑氏50周年博多公演の衝撃も冷めやらない今日この頃。26日に迫った東京公演に向けてのカウントダウン企画、"池畑潤二、三番勝負"の2本目です」
涛々「前回がルースターズ→ゼロスペクターだったから、その流れで今回はセッション時代から選んでみましょうか。今回は私から行きますね。 ↓ でどうでしょうか」

池畑潤二、三番勝負(その2) _c0147713_14294930.jpg

涛々「山下久美子氏の舞浜・ベイNKホールでのライブ(1988年12月5日)を収録したアルバムです。発売は翌89年ですね。池畑氏は88年にゼロスペクターを脱退しているので、セッション時代の初期の音源ですね。この時のバンドの構成は、ギターに布袋寅泰氏、ベースに松井常松氏、キーボードにホッピー神山氏、そして池畑氏です」
明恵「その並びを聞いただけでも音のでかさが伝わってくるね~」
涛々「まあ、アルバムの方はバランスを整えてるとは思いますが、実際にはかなりの音量だったんでしょうね。同じメンツで、『Baby alone』(1988)というスタジオ・アルバムもあるんですが、やっぱりライブの方が勢いが出るかなと思って(注1)」
明恵「何だか、あの頃の音楽雑誌で池畑氏について、お決まりのように"パワフル"だとか"音がでかい"だとか書かれていたことを思い出しました。ところで涛々さん、このアルバムのどの曲を選んだの?」
涛々「たしかに、まだそれを言ってませんでしたね。10曲目の"So Young"です」
明恵「ふうん、それはまたどうして?」
涛々「理由は3つあります。まず1つ目は、佐野元春氏の曲をこのメンツで演るとどうなるのかという興味です。実際に聴いてみましょうか」
明恵「どれどれ。おお、懐かしのビート・パンク! メドレーでつなげられる"My Way"も絵に描いたようなビーパンだねえ」
涛々「そのビートを池畑氏のパワフルなドラムが支えてますよね。あと、理由の2つ目は"My Way"終了後にはさまれるメンバー紹介のコーナー」
明恵「おお、池畑氏のドラム・ソロが炸裂してます。こりゃあ、生で観るとド肝を抜かれるだろうなあ」
涛々「You Tubeで画像を探してみたんですが、この時の山下氏のツアーのものは見つかりませんでした。そこで変わりに、1989年のコンプレックスのツアーでの池畑氏のソロ・シーンを紹介します。この画像は、当館にもご記帳いただいている北辰さんのブログの方で教えてもらったものです。北辰さん、ありがとうございます」


明恵「うっわあ、こりゃまた炸裂しまくってますね~。"近寄るな、危険!"とか貼り紙が出てそう」
涛々「当時の池畑氏のパブリック・イメージを集約したような画像でしょ。近寄りがたく、パワフル。まあ、ルースターズ時代も別の意味で近寄りがたいですけどね」
明恵「すごいものを観させてもらいましたあ。ああ、びっくり」
涛々「"So Young"に戻ると、そんな大技=ソロもいいですが、ところどころで挟まれる小技のおかずがこれまた切れ味鋭いですよね。それがこの曲を選んだ理由の3つ目です」
明恵「なるほど~。池畑氏の場合、あれ? 今、何気にすごいことやってなかった? ってのが山ほどあるからねえ」

注1 池畑氏は山下氏のツアーには欠かせない存在だったようで、ライブ盤も(私が聴いた範囲では)『LIVE JOY FOR U』(1991。花田も参加)、『Sleeping Gypsy』(1992)、『LOVE AND HATE LIVE at BUDOKAN』(1995)が出ている。

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明恵「私が選んだのは、Rubyの"取り引き"。1991年のファースト、『黒い地球儀』の収録曲です」

池畑潤二、三番勝負(その2) _c0147713_14314558.jpg

涛々「この時のルビーの編成は、柴山俊之氏、藤沼伸一氏、奈良敏博師匠、野島健太郎氏で、池畑氏はサポート・メンバーというクレジットでした。エンジニアが重藤ブラザーズというのも当館的にはポイントが高いアルバムです。それにしても、"取り引き"っていかにも明恵さん好みのハイ・スピードの曲だよね」
明恵「うん。奈良師とのリズム隊ということで、ヘヴィーにうねる曲(注2)もいいんですけどね。じわじわと毒が回って来て、最終的には、やめられない止まらないというカッ◇・エビセン状態になってしまうアルバムなんですよ~。本当は、1枚まるごと選びたいところだけど、1曲だけなんで、わかりやすい曲にしてみました」
涛々「池畑氏のドラム・リフから入る曲だし、今回の企画にはいい選曲なんじゃない?」
明恵「でしょ? 池畑氏のパワーとスピードが両方楽しめる名曲です」
涛々「藤沼氏のギター・ソロが終わって、スコーンと1発鳴らされるスネアもテンションが高くっていいですね」
明恵「涛々さん、いいところを着いてくるね~。私、池畑氏のスネアの音って大好きなんだよね~。あ、こりゃ池畑氏だってはっきりわかるもん」
涛々「2分30秒の中に池畑氏の魅力が凝縮されてますよね。奈良師のベースもうなってるし、藤沼氏のギターも切れがあって、柴山氏の声が艶やかなのは言うまでもないし、いい曲ですよね」
明恵「そうそう。リピートで聴くとアドレナリン大放出です~」
涛々「あ、だからと言って、躍り出すんじゃあありません」
明恵「え? いいじゃん。まあ、そんだけ池畑氏のドラムがすさまじいとゆ~ことで今日はまとめよっか」
涛々「そうですね」

注2 You Tubeに、"POISON"と"CRAZY"の2曲のライブ画像があったので、参考として張っておく。
      "POISON"

      "CRAZY"

by toto-toto-akie | 2008-10-23 14:34 | 花田関係者名鑑