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花田裕之を「記念」します


by toto-toto-akie
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池畑潤二、三番勝負(その3) 

涛々「池畑氏50周年東京公に合わせた池畑潤二、三番勝負"もいよいよ3本目です。前回がセッション時代だったので、今回は比較的最近の音源から選んでみましょう」
明恵「ジプシーズとか、ノー・スターズ・イノヴェーションとか、いろんなとこに参加してるけど、それが全部バンドなのはすごい気がするなあ」
涛々「池畑氏自身、『音楽と人』(2008年10月号)のインタビューで、最近はセッション・マンとしてではなく、バンドのメンバーであることの方に関心が移って来たとおっしゃってましたね」
明恵「んでもって、それぞれのバンドで、叩き方が違うのも凄いよね~」
池畑潤二、三番勝負(その3) _c0147713_23572069.jpg涛々「そんな、バンド回帰時代から、私はSION氏の『SION comes』(1998)のオープニング・ナンバー、"通報されるくらいに"を選んでみました」
明恵「涛々さん、SION氏好きだもんね」
涛々「この段階では、まだ後のThe Mogamiはできていないので、厳密にはバンドとは言えないんですが、The Mogamiの原型がすでにできてるので良しとしてください。(注)」
注 "通報されるくらいに"のレコーディング・メンバーは、〈SION; vo, g/藤井一彦; g/井上富雄; b/池畑潤二; dr/細見魚; o, p〉。ここに、長年SIONを支え続けてきた松田文が加わり、SION with THE MOGAMIとなった。THE MOGAMIによる"通報されるくらいに"のライブ・ヴァージョンは『SION-YAON 2002』で聴くことができる。
明恵「私は、そんな細かいことにはこだわらないからかまいませんよ」
涛々「The Mogamiでの池畑氏って、かなりシンプルに叩いてるような気がします。叩きまくってあおるというよりは、少ない手数でも1音1音タメを効かせてバンドを押し進める感じとでも言えばいいんでしょうか。ためしに、"通報されるくらいに"を聞いてみましょう。まず、この画像から観てください」


明恵「あの~、涛々さん。基本的な突っ込みを入れてもいい? 池畑氏じゃなくって村上ポンタ大先生がお叩きになっていらっしゃるんですけど」
涛々「まあ、慌てないように。ポンタ氏だとかなり重厚な感じでしょ」
明恵「うん。重戦車だね~。さすがポンタ大先生」
涛々「それが池畑氏だとどうなるか、『SION comes』ヴァージョンの方を聴いてみましょう。You Tubeに1曲全部はなかったので、濱マイク・シリーズにSION氏が出演した回で"通報されるくらいに"が使用されたシーンです」


明恵「あ~、前に転がる感じが池畑氏の方が強いかも~」
涛々「でしょ。池畑氏の音に背中を押されて1歩踏み出す感じがして、この曲、私大好きなんですよ」
明恵「ふうん、なるほどねえ。実は、私が選んだのもそんな曲ですよ」
涛々「ほお、なんですか」

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池畑潤二、三番勝負(その3) _c0147713_23595435.jpg明恵「私はヒートウェイブの2004年の再結成アルバム『LONG WAY FOR NOTHING』の1曲目の"STILL BURNING"」
涛々「明恵さん、ヒートウェイブ好きだもんね」
明恵「ヒートウェイブでの池畑氏って、もういろんな叩き方をするんだよね。繊細に叩く時、しっかり支える時、あおる時。山口洋氏の言葉を借りると、波動砲を炸裂させる時もあるしね~。いろんな池畑氏が楽しめてお得なんだよ~」
涛々「ライブの時に山口氏が、"池畑潤二劇場へようこそ"とも言ってたことがありますよね」
明恵「"心のふるさと"と言った時もあったよ。そんだけヒートウェイブの大黒柱となった池畑氏なんだけど、実はね~、私、再結成の時はめちゃくちゃ心配だったのさ。ヒートウェイブも好き、池畑氏も好き。それだけに、期待半分、不安半分」
涛々「ああ、それはわかる気がしますね」
明恵「そんな気分で聴いたアルバムの1曲目が ↓ だったわけですよ」


涛々「で、どうだったの?」
明恵「うん、イントロで池畑氏のドラムが響いて、ファンキーなリズム鳴り始めた瞬間に、ああだいじょぶだあと思えたんだよね~。だから、池畑氏の音で背中を押されてる感覚になった曲です」
涛々「なるほど、『SION comes』もテイチクから東芝に移籍した1作目なんですよ。ブランク明けの1曲目の力強いビートという点でも共通しているのかもしれませんね」
明恵「おお、なんだかきれいにまとまった気がする」

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涛々「さて、ルースターズにはじまってヒートウェイブにたどりついた"池畑潤二、三番勝負"、どのようにしめましょうか」
明恵「えっと、それはやっぱり池畑氏をたたえて、アンコールじゃあないでしょうか」
涛々「え? アンコールするのはいいけど、急に選曲できる?」
明恵「うん、こういうこともあろうかと1曲用意しておきました」
涛々「おお、出たとこ勝負が信条の明恵さんにしては準備がいいですね」
明恵「いやね、選曲するときに迷った上で落とした曲がいいんじゃあないかな、と」
涛々「それは何です?」
明恵「ルースターズとヒートウェイブを一気につなげちゃいましょう。とゆ~ことで、ルースターズ・トリビュート・ライブの時のヒートウェイブ(Trio ver.)の演奏から、"INTERNATIONAL HOLIDAY"です」
涛々「ああ、途中から"DO THE BOOGIE"が入るやつですね。ほんとにルースターズとヒートウェイブがつながってますね」
明恵「池畑氏も炸裂しまくっているので、明日に向けての景気づけにもなると思います。それでは、山口洋氏いわく、"レジェンダリー・池畑潤二"の暴れっぷりを存分にお楽しみ下さい」


by toto-toto-akie | 2008-10-25 23:13 | 花田関係者名鑑